定年まで、ここで挑み続けたい。
技術の継承と
現場の進化にかける覚悟。

五井弘

橿原工場製造課チームリーダー奈良県立桜井商業高等学校卒 1995年新卒入社

経歴

1995年橿原電機（現橿原工場）入社出荷検査リーダー同芯モールド組立ラインリーダー品質管理リーダーブラシレスモータ組立ラインリーダー DDMモータ業務移管業務担当製造1課課長（DDMモータ組立）生産管理課長製造課チームリーダー現職

橿原工場製造課チームリーダー

家から近いという理由で入社した“きっかけ”が、気づけば「ものづくり」に魅了され、「定年まで勤め上げたい」という強い決意へと変わっていた"五井"。
現場では常に背中で語る先輩たちから学び、今では自身がその立場となり、人を育て、現場をまとめ、チームで課題解決に向き合う頼れる存在です。その背中から感じられる、仕事への矜持と優しさに迫ります。

なぜこの会社に就職しようと思ったのですか？

私がハシダ技研（当時は橿原電機）に入社したきっかけは、家から比較的近かったからです。入社当初は、他にやりたいことがあり、ある程度貯蓄ができたら退職するつもりでした。しかし、当時の先輩方には大変お世話になり、楽しいことも厳しいことも含め、多くのことを学ばせていただきました。その中で「ものづくり」の面白さに目覚め、他社への研修や業務移管など貴重な経験もさせていただきました。その結果、私は橿原電機で定年まで勤め上げようと決意しました。
その後、橿原電機はM&Aによってハシダ技研工業となり、私はそこでハシダ技研の「心得」を教わりました。特に現場では、先輩方が背中でその心得を示してくださり、何もかもが新鮮でした。新鮮さに加え、当然ながら「しんどい」と感じることも多々ありましたが、その「しんどさ」を乗り越えることで、大きな達成感を味わうことができました。「しんどい」と「楽しい」のメリハリがしっかりしているハシダ技研工業の一員になれたことを嬉しく思うとともに、定年までしっかりと勤め上げられるよう、これからも精一杯努力していきたいと思います。

仕事のやりがいを教えてください！

人材育成においてやりがいを実感するのは、以前は指示されたことしかできなかった人が、今では自ら考えて現場が円滑に回るように行動できるようになった時です。その方の成長を目の当たりにすると、これまでの自分の指導が実を結んだと感じ、嬉しくなります。（もちろん、これはご本人の努力の賜物であり、あくまで私の自己満足ではありますが。）
また、現場の課題やトラブルを解決した時にも大きな達成感があります。特に、一人では解決が難しい問題に直面した際、私の立場だからこそ様々な立場や意見を調整し、知恵を集めることができます。皆の考えをまとめ、多角的に問題にアプローチし、チームの力で解決できた時には、格別の喜びを感じます。
そして、毎月各部署が計画通りに生産を進め、お客様に製品を納期通りに納品できることは当たり前ではありますが、月末はいつもドキドキします。最終的には必ずやり遂げるのですが、その過程での緊張感と達成感もまた、この仕事の醍醐味です。

この仕事のポイント

製造全体の管理と現場作業を兼務しています。現場での作業は、主にモーターの組立です。特に印象深いのは、2011年に山梨甲府へ半年間、業務移管のために組立作業を習得しに行ったことです。今年で2025年なので、もう14年も前のことになりますが、その経験もあり、この製品には特別な思い入れがあります。
私たちが製造している製品はダイレクトドライブモータです。このモータは、ギアやベルトを使わずに動力を直接伝達するため、非常に効率的です。その特性から、精密な制御が可能で、振動や騒音が少ないという利点があります。そのため、主にロボット、工作機械、医療機器といった、高い応答性と信頼性が求められる分野で重宝されています。この組立工程では、ネジの対角締めや接着作業など、組立の基本的な知識を習得できます。また、より高度な組立技術や知識を広げる上でも非常に重要なラインだと考えています。

将来の展望(どのような成長をしていきたいか)を教えてください！

製造課としての考え方は、「誰かにしてもらう」「任せる」といった受け身ではなく、一人ひとりが主人公となり、製造全体で新規案件の立ち上げに取り組み、新しい製品や新しい技術に挑戦する現場を創造していくことです。その第一歩として、まずライン責任者が自ら一歩を踏み出し、真っ先に技術を習得、それを作業メンバーへ伝えていきます。もちろん、現行の事業においてもこの姿勢を大切にし、「温故知新」の精神、古き良きものと新しいものを掛け合わせることで、橿原工場独自の技術を築き上げ、人の成長と現場の進化を実現できる職場を創っていきたいと考えています。

五井 弘

経歴

橿原工場 製造課チームリーダー

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