ハシダ塾

HASHIDASCHOOL

「ハシダ塾」は、ハシダ技研工業が社員有志を対象に実施している、次世代の経営者の指導・育成を目的としたリーダーシップ・プログラムです。

当塾は週1回開催・全46回のカリキュラムとなっており、塾生は1年間にわたって、講義やディスカッション・レポート提出を通じてリーダーに必要とされる幅広い素養やスキル、実践力を培います。講座は5~8名のグループ単位で行われ、参加者は他薦・自薦により選ばれますが年齢や人事考課などの参加条件が定められています。
当社では幹部の登用条件としてハシダ塾の卒業生であることが必須となっており、当塾からリーダー候補に抜擢される若手社員も少なくありません。

当社会長の橋田は創業時より常々「社員の教育は何よりも優先すべき」という信念を強く抱いていました。
1994年、ダイハツ工業でトヨタ生産方式(TPS) の礎を築かれた田中通和氏が当社名阪工場を訪れた際、橋田が直々に社員への指導を懇願。熱意に押された田中氏による社内勉強会が開催され、これがハシダ塾の始まりです。
その後、橋田自らが講師に立つようになり、現在の形式が確立されました。

なお当社がM&A(企業の合併・買収)を行った企業の社員も「ハシダ塾」を受講しています。社員教育によって経営理念や価値観を共有することで、一体感のある強固な組織が形成されるからです。
当社が全てのM&Aにおいて業績・収益性向上を達成している理由の一端と考えております。

ハシダ塾のミッション

MISSION

人をつくる

人間的な成長

技を売る

仕事能力の向上

受講内容

COURSE CONTENT

【「目標と問題意識」の講義・レポート】

「目標と問題意識」に関する様々な文言や教示をテーマに、講師とディスカッションを行い、その気づきや考察をまとめたレポートを作成・提出するものです。これにより全社員の模範となる幹部にふさわしい「人間性の成長」を目指します。

テーマとなる文言は毎回異なり、全46項目あります。ハシダ塾の長い歴史の中で経験豊冨な講師陣によって厳選されたもので、企業経営や仕事・組織のマネジメントを行う上で不可欠な思考が凝縮された、示唆に冨む言葉ばかりです。

文言の一例
  • 十人十色
  • 素直な心
  • テーマをもって反省する
  • 常識を変える新たな常識を作る
  • 進んでする

講師とのディスカッションや他社員との意見交換を通して、短いフレーズにこめられた含蓄への理解を深め、思考を掘り下げ、自らの素養を研鑽できます。

さらに受講後はレポートを作成し、講義で得られた新たな気づき、示された教えを自らの言動や過去の経験(どのような経験をし、考え、行動したのか)に照らしての考察や反省、抱負などを論述します。
自分の言葉で書くことで、様々な問題に我が事として向き合い、自身の成長の糧としてゆけるのです。

【自社業務の改善提案】

ハシダ技研工業の企業運営において重要な4つのテーマに関して、塾生自らが改善策の提案を行うものです。
塾生は各々の職場環境に応じて「こうすればもっと成果を出せる」「働きやすくなる」という改善策を練り、所定の改善用紙に記載して提出します。4つあるどのテーマに取り組んでも構いません。また実際に提案した改善策を講じた結果の報告書も提出します。

改善提案の4テーマ
  • 経費削減

    無駄なコストを削減し、利益を向上させる。

  • 安全

    労働者の安全を確保し、事故や災害を防ぐ。

  • 効率

    限られたリソース(人・時間・設備)を最大限活用して生産性を向上させる。

  • 品質

    製品やサービスの品質を向上させ、顧客満足度を高める。

これまでにも数々の改善・アップデートが繰り返されてきた業務現場で、そこからさらに毎週違った改善の糸口を見つけるというのは困難です。日頃から常に「今の仕事に問題点はないか」「もっと便利に、もっと安くならないか」と意識しておらねばなりません。
しかし製造業においてはこの「問題意識」こそが重要で、何事にも当たり前と思わずより良いものを追求する姿勢が、仕事能力を劇的に成長させるのです。

ハシダ塾・卒業生の声

COURSE CONTENT

後藤 雅一

名古屋西工場・CADシステム部

ハシダ塾で学ぶまでは、漠然と目の前の仕事に向かっているだったと思います。ただ上司の指示で動き、与えられた仕事をこなしながら歳を重ねていくのか…そんな中、自分が成長できる良い機会かもしれないと考えハシダ塾に入塾しました。

勉強を重ねる中で得られた考えは、自ら「進んでする」ことの大切さです。
どれだけ社員がいても、事が起きた際に「自分は関係ない」「誰かがやるだろう」と考える人ばかりでは何も解決に進みません。「自らが積極的に取り組み、進んで動くことで状況を変えよう」という人が多ければ多いほど、会社はどんどん前に進み発展できると気付けました。

また、働く姿勢を大きく変えられた学びに「結果に責任を持つ」があります。以前は何事も言われるがままで、失敗すれば「こう言われたから」と言い訳ばかりでした。それがハシダ塾を通して「自分で納得して、自ら進めた」と考えるようになりました。人のせいにしてばかりの人についてくる部下はいません。自らの結果はもちろん、部下の結果にも責任を持てなければリーダーになる資格はないと、今では思えます。今はチームリーダーとなっていますが、「結果に責任を持つ」と学んだ経験を部下へのフォローに活かせています。

改善提案の提出でも「何か問題は無いのか?」という必死の思いが、業務の中のムリ・ムダ・ムラを見つけさせてくれます。考え続けた改善案を実行し、結果が出るのが面白く思えることもありました。「考え抜けば出来る」ということを実感できたと思います。

2016年入塾

林 達也

岡山北工場・製造部

受講時はたくさんの苦労もありましたが、振り返ると1年間のハシダ塾は、自身の成長につながる良い機会だったと実感しております。
私はNC旋盤チーム所属ですが、ハシダ塾受講前は意識的に取り組まなければ出来なかった改善活動が、ハシダイズムを学んでからは現場の改善点・問題点に自然と目が向き、スムーズに対策点を見つけ処置できるようになりました。こういった改善知識や改善着目点はハシダ塾で教わった『まずやってみる』『改善は無限』という姿勢を教わったことから得た大切な内容です。
塾で学んだ教えを同じようにチーム内や社内全体に浸透させることが私たち塾卒生の使命であり、今後も従業員の輪の中心に入って考え方を広めていきたいと思います。

2021年入塾

大川 順一

東京工場・製造部

ハシダ塾での活動を通じて「やればやった分だけ業績につながる」と実感でき、「まずやってみる」の精神で何事に対しても妥協せずに取り組む強い意志が養われました。 また失敗を恐れずに行動する習慣が身についたことで、物事の判断も素早くなったと感じています。 さらに、毎週のレポート発表を重ねた結果、人前でも自信を持って話せるようになりました。

2023年入塾

卒業生のキャリアモデル

CAREER MODEL

中村 彰吾

2021年入塾
桑名工場マネージャー
2014年(22歳) 大矢螺子工業入社・業務部に所属
※同社は2018年にハシダ技研工業と資本提携
2018年(26歳) マネージャーの推薦によりハシダ塾入塾
2019年(27歳) ハシダ塾卒業
2020年(28歳) 業務部チームリーダーに異動
2021年(29歳) サブマネージャーに異動
2023年(31歳) マネージャーに異動

当時の勤務先とハシダ技研工業とのM&Aが発表された2018年5月、赴任されてきたマネージャーに「ハシダ塾を受けてみないか」との誘いを受け、1年間受講しました。
ハシダ塾は対面式で行われるため、講師である吉岡社長とマネージャーが多忙な中、毎週桑名まで足を運んで講義を開いてくれたのをよく覚えています。

当時の私は26歳ながらまだまだ仕事に対しての考え方が甘く、「働く」とはどういう意味かを理解できていませんでした。
しかし約1年のハシダ塾を通して、目標を立てることの大切さと問題意識について深く学べました。
目標を掲げ、達成するために何をやらねばならないかを分析し、社員一丸となって仕事に取り組めれば会社は必ず成長し続けます。また、問題意識を持つことで日々の改善活動につながります。もしハシダ塾を受講していなければ、こうした大切な点に今でも気付けていなかったでしょう。

またハシダ塾を通じて人間的な部分も大きく成長できました。
受講前の私は、何事も自分本位で、支えてくれている人たちのことは気にも留めていませんでした。しかし卒業後は考え方が180度変わり「今の私があるのは周りの方々のおかげだ」と心の底から思えます。
私自身、ハシダ塾を受講して本当に良かったと実感しておりますし、皆様にも、もし受講できるチャンスが目の前にあるのならばぜひチャレンジするべきだと伝えたいです。

今は桑名工場のマネージャーを担当させて頂いておりますが、支えてくれている周りの方々への感謝を忘れず、謙虚な姿勢で毎日の仕事に一生懸命取り組んで参ります。

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